地理テーマ
「マクドナルド」が存在しない国・地域はどこにある?
2022年2月からのロシアによるウクライナ侵攻を受け,多くのグローバル企業がロシアからの撤退を発表しています。世界的に店舗網を拡大させてきたファストフードチェーン「マクドナルド」は,ロシア国内にある850店舗の閉鎖を決めました。ロシア国内では3つのフランチャイズ会社により店舗網が管理されてきましたが,店舗がそれらの会社の直営になるのかは,現在のところ未定です。教科書「基本地理A」では,59ページにマクドナルドの国際展開を地図で示しています。
マクドナルドは,経済発達が遅れ交通インフラの整っていないアフリカや,生活文化の異なる西アジア諸国などには進出していません。チュニジアやケニアには進出計画が報じられたものの,具体的な進展がない状態です。
一方,ボリビア,アイスランド,北マケドニアは,マクドナルドが一度は進出したものの,現在は店舗がありません。ボリビアは,エンパナーダという伝統的な揚げ餃子が普及していて苦戦し,2002年に撤退。アイスランドは,地元チェーンとの競合や経済危機の影響により2009年に撤退しました。北マケドニアからは,契約上のトラブルで2013年に撤退しました。
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